浪人したので。
2022。
今年。
僕は。浪人した。
するはずもないと思っていた。漫画やアニメの世界の存在だと思っていた、浪人。
僕は、
それに、
なったのだ。
高校時代、僕は生徒会にも何度も携わり、高校じゃ成績もいつもトップクラス。いわゆる優等生だった。そして、数々の実績を残してきた。部活での全国大会出場、学校のルールの改定、おそらくうちの高校では初の二期にわたる生徒会長。
どんな先生にも好かれ、ユーモアもあり、友達も多く、人気者でイケメンでかっこよくて運動もできてイケメンで勉強もできてイケメンで、そして彼女ができない、理想の生徒だった。
はずだった。
でも。
受験に、失敗したのだ。
僕は絶望した。努力は報われると信じ切っていた。辛い思いで長い間頑張ってきたのに、と。今まで築き上げた努力とプライドに、絶対的なNOを突きつけられた。僕は、いっぱい悲しかった。
浪人が確定したその瞬間、今までの好成績が一気に自分に牙を向いた。
どんな先生にも好かれ、ユーモアもあり、友達も多く、人気者でイケメンでかっこよくて運動もできてイケメンで勉強もできてイケメン(そして彼女ができない)
「なのに」
受験に落ちたのか、と。
だっさ、と。
嗚呼。イケメン大学生になって、イケイケで女の子たぶらかし祭りだ祭りだ・大漁祭りこれが日本の祭りだよウッヒョーイ計画が。全て水の泡になってしまった。
もうかつての仲間たちは友達を作り始め、きたる大漁祭りに備えて白い褌をひきしめているのに。
僕にはもうなにもない。
ただのイケメンになってしまった。
もうみんな気を遣ってか、新しい生活に夢中でか知らないが、僕にLINEも送ってきてくれなくなった。あんなに遊ぼうって言ってくれたのに、会うこともなく地元を離れて行った。もう会うことはないのだろう。
僕の中での「友達」。でも彼らの中ではもう僕は「過去の友達」なんだろう。一度、共に受験を頑張ってきた1人の友達と電話してきてくれたのだが、新しい女の子だの、いまいい感じの女の子の話だの。僕の話は相槌もせずスルーして、自分の言いたい話だけ話してくる。浪人が確定したヤツにそんなことしないでくれよ。虚しくなって電話をきった。
僕にはもう何も残ってないのだ。そんな気分になった。
僕は本当にただのぼっちなイケメンに成り下がったんだ、と。
…ここで皆さんに謝らなければならない事がある。
僕は実はイケメンじゃないんだ。騙しててごめんよ。だから僕はただの何でもない浪人生なんだ。期待させて本当にごめんね。
はい、これで僕に残されたものが全て無くなりました。
もう、布団にくるまって泣き叫ぶことしかできない。
「もう、受験は終わったんだろ…!?俺は…受験に落ちたんだろ?!!!!?」
「俺は!!!弱い!!!!」
…………。
気分は本当にルフィです。
痛いほどわかります。大切な人を失ったルフィの気持ちが。頑張ってきた、信じてきた自分の力が通用しなかった気持ちが。
しかし、ルフィはジンベイニキの、ある言葉によって進む気持ちが生まれます。
その言葉とはこれです↓
……………!!!
ルフィには仲間がいた。
でも俺には…?
俺に何が残ってるんだ…?それさえ見つければ俺はまた前に向けるはず……!何かねぇのか、何か、俺に残された唯一の光ってのはよォ!!!!!
…………………。
…………。
……はっ!!
時間が、ある!!!
☆(ゝω・)v(浪人生には悠久の時があるのダ)
*お待たせしました。ここからが本題です。*
…そう。
…僕は、受験に落ちた。浪人生になってしまった。
たしかにそうだ。しかし、逆を考えれば、浪人生になることが出来た。そう、普通の人には無い、浪人期間に突入することが出来たのだ。
ならば浪人生にしか出来ない事をやろう。
浪人生には、部活もなければ習い事もなく、学校もない。そして僕にはもうかく恥もなければプライドもズタズタ!だからその空いた時間を使い、今までじゃ出来なかったことをしよう!!
そう思ったのである。
やってくぜ!!!!
ーーーーーーーーーーーーー
その①:カレーメシでご飯何杯おかわりできるか数えよう!!!
は?????????
と思った方もいると思います。大丈夫です。これもちゃんと理屈あります。
受験生時代(まぁ、厳密には浪人生も受験生なんだけどね、ヘッ‼︎)は、脳に栄養行かせるためにカップラーメンとかインスタント食品は控えて、バランスの良い食事、睡眠、生活サイクルを整えてたんですよ。だからカレーメシとか好きなのに全然食べれなくて悲しかったんですね。
だから、その分バカみてぇなメシくいてぇなと思って。で、ただカレーメシ食うのは癪なんで(?)カレーメシで白米バクバクいわしたろかな思うてな。理屈は無いです。
これはイヤイヤ期のカレーメシ。
実行
この日のために僕はなんと前日の夜からご飯を食べていません。さぁ、青年期18歳浪人生はカレーメシ一個でご飯がどれだけ食えるのか。気になりますよね。…ね?
ココでカレーメシの定義をおさらいしておきましょう。カレーメシの定義は、カレーとメシ(ご飯)を混ぜたもの。つまりこの定義を応用し「ご飯を具」と見ることで「ただのカレーである」という定理が成り立ちます。
つまり、カレーメシ=カレーなのでカレーでどれだけご飯を食べれるか、という次元まで落とし込むことが出来ます。
数学と一緒ですね。
問題を把握して、定義を応用して問題のレベルを低い次元に落とし込む。これをする事でどんなに難しい問題でも「簡単な問題が重なった問題」に変えられるのでスマートに解くことが出来ます。まあ落ちたんですけどね!!!!!!!!死ね!!!!
ってことでいっぱい食べます。
バクバク。
はい。
炊飯器いっぱいにご飯あったけど全部食べました。
意外といけますね!!!途中飽きてきてしんどくはなりましたが味がうまいので炊飯器いっぱいペロリと食べ切ることが出来ました。(米何合分とか食べる前の写真は知らないしありません浪人生なので)
でももう炊けれないので記録は1炊飯器という結果になりました。家族の分も食べたので怒られますが、僕は浪人生なので大丈夫です。
得られたもの
- 「久々でめちゃうま」の幸せ
- 母からのお叱り
- 背徳感の気持ちよさ
- 途中から唐揚げで食べてた。
こんな感じで続きますが大丈夫ですか?
その②エログッズ店に行く。
はい。当たり前ですよね。
僕は受験期間に18歳になったため、18歳になってもエッチなお店に行くことが出来ませんでした。親と一緒に行ったTSUTAYAで18禁コーナーに内緒で入ったぐらいです。(結局バレた)
そしてきっとこれから大学生になる野郎どもは
大学新一年生「俺は大学生になって同級生の女の子を持ち帰ったり、エッチな先輩やビッチな教授とバッチリベットで合致合致(陰部が)するんだ!!」
と思い、本物の女の子に思いを馳せ、エログッズ店の存在なんて頭の片隅にもないわけです。
しかしこっちは浪人生。エッチどころか、もう女の子と話す機会もほぼ無いわけです(僕の家は本当に田舎すぎて周りにはジジババしかいない)。
だからこそ!!だからこそ!!!!
一人で!エッチなお店に行って!!
寂しさを埋めなければ!!
いけないのです!!!
くそぉ!!!!
実行
(そこらへんの人に撮ってもらった)
え、めっちゃ楽しい!!!
なんか、入る前のイメージ的には陰湿でsexyな雰囲気が醸し出される感じを予想していたんですけど全然違った!!
むしろオープンなエロで恥ずかしげもなく終始楽しい気分でいられました!エロ関係なんだけどいやらしくなくちゃんと笑える感じ。家族と一緒にとにかく明るい安村を見てる気分!!もしくは友達と昨日見たえっちな動画の話をしてる気分!!!つまり超楽しい。
で。
来たからには何か買おうと。
でもね……
高ぇよ。そんなに金出せねぇよ。
良さげなやつは余裕で3000円を超える。
バイト経験もない進学校の憐れな成れの果てボーイには流石にきついのだ。
結果、ウィンウィン上下に動くディルドの商品サンプルを押しまくってディルドロードを闊歩しただけになりました…。
得られた物
- ディルドロード闊歩権
- 安村感
③一人えっちを充実させる
は???
ちょっと待て、と。
お前さっき一人えっち充実パラダイス店にいたのに何も買ってねぇじゃねぇか、と。
お前そんなんで金かけず、カスおかずでティッシュに掛ける米津精子なんて聞く価値がねぇよ、と。(ファンの方ごめんなさい)
そうです。私は3,000円もの大金を一度のマスターベーションにかけられるようなァ、大層な身分じゃございません(LOSERだからね。←上手いこといった!!)
でも、気持ち良くはなりたい!!!実質的な快楽が欲しい!!!
つまりそう、3,000円のオナホを買う必要なんてない。3,000円分の気持ちよさを得れば良いのだ。
解るか?金にまみれた汚い大人どもめ。何でも金に縋る姿は酷く見苦しいぞ。いつから冒険心を忘れたんだ。どうして何もかもを金額で測ろうとするんだ!
僕は金じゃ買えない大切なものを漫画やアニメの世界だけで摂取する薄汚れた大人になりたくないんだ!!!!うわぁぁあああ!!!
…………ふぅ。
すみません。若さが溢れてしまって。ありがとうございます。
でもまぁ、金が無いとある程度満足感が得られないのは事実。
そこで!!
はい。そうです。僕は帰りがけに見かけてしまった。五百円オナホガチャたるものを。引くしか無いじゃん。なんか凄いの当てればそれで良いわけですよ!!!
でもそれでカスみたいなのでたらなぁ…500円で買えるギリギリのローションとかで全然面白いからなぁ……とか思ったけど!
引いたよ!!!
なんか良さげなの出たよ!!
「コリコリポルチーナ」だってよ!!なんだよそれ!!!
使うよ!!!
(ここで余談なんですけど、実はこれ出る前に一回引いてるんですよね。だから実際は1,000円使ったんです。で、何が出たかというと結構でかめの正方形の形をした使い切りのピンクいオナホだったんですね。なんか全然微妙そうで、実家暮らしだし使った後放置すんのもキモいしどこに捨てれば良いかも分からない。そしてサイズがまぁまぁあるので困り果ててちょっと舐めた後、家の裏の倉庫の棚の上に置いときました。見つけた人使って良いですよ。)
バインバイトバインバイン!!!
実行
STEP①:オナホールを温める。
まずコンビニで売ってるストローで飲むコーヒーを買い家の周りに咲いている可憐なお花に微笑みつつゆっくり時間をかけて飲みましょう。
そしたらその容器を洗い、お湯で満たしましょう。
STEP②:オナホール洗浄
先ほどのお湯は熱湯なので最適オナホ温度ではありません。冷ます必要があります。だからその間に
洗浄じゃーー!!!!!
なんかホールなのにちんこみたいですね(笑)
なんかおしっこしてるみたいな(笑)
STEP③:受け皿を用意する。
一人セッションにはもちろん欠かせない、受け皿なるものを用意しなければなりません。まぁみなさんよくご存知ですよね。
テッシュでもいいですがここではハンカチを用意します。耐久性が欲しいので。
STEP④:解放の狼煙
と、その前にですね、ワタクシ実はローションも買っていたのです(別日)。だからローション×ホールで気持ちよさ倍増ってワ・ケ!(はぁと
さぁアチアチの扱き用竹輪にヌチヌチのメープルシロップをかければ…!?
えちえちのバーチャルホールの出来上がりっっつー寸法よ!!!
さぁ、おかずは何にしようかな〜??
シェフ「ちょっとお待ちを」
な、なんだ貴様!!
シェフ「こちら、極上の一品につき、あえてオカズは無しでのご提供となっております」
な、なんだってー!!!!
…いや、まてよ。せっかく上質な素材を使っているのに下手に変なおかずを組み合わせるとガッカリしてしまうこともありうる…そんな上等な料理にハチミツをブチまけるが如き思想!うむ!!許さでいかん!!
シェフ「ご理解が早くて助かります」
はっは。そういうでない。
馬鹿「さぁ早速行きましょう、いやイキましょう。夢のワンダーランド、いや、ぬめぬめのちんぽをサンドで!」
〜宇宙〜
ぶぴぴぴ!
得られたもの
- 無限大な夢
無くしたもの
- 尊厳
俺
- エ浪人
④川で洗濯へ
ふう、最高の1人セッションだったぜ…!
さて、いつも通り息子をきれいにふいて、テッシュをすてて…
……って、ああ!!
ワイのハンカチがぐちょぐちょやないか!!!
なんでや!誰やこんなことしたんは!!おまえか!!誰や!!お前か!
え、わし!?!
わし、、か。そうや思い出したわ。。ワイは今日ティッシュの代わりにハンカチを使うてもーたんや。。。
しんど。。
ちんこマッサージプレミア権。。。
…ってことで。
汚れてしまったハンカチを川で洗濯します。
なんでそんなことするかというとですね、僕は今まで自分で洗濯なんてほとんどしてこなかったんです。だから、この時間のあるうちに洗濯の大変さと家族への感謝を川で洗濯をすることを通して学びたいと思ったんです。(執筆時はちゃんと令和です)
早速洗うぜ!
実行
ざざーーー…
ここは…小川……
小鳥がさえずる森の奥…
静かなる緑が彩る春風の中の小川へ………
えちえち汁どーーーん!!!!(最低)
じゃばばばば…
あゝ私のかけらよ…
力強く羽ばたいていけ…
振り返らないで…
広い海を越えて…
L'Arc〜en〜Cielより(最低(2回目))
ベシッ!!
ってことでね。
ちゃんと洗えました。
すっげぇゴワゴワになりました。でも、なんかめっちゃいい匂いでした。ガチで。え、商品出そうかな。ってぐらい。
さて、あとは洗ったハンカチを干すだけ!!
今日は太陽が眩しく素敵な青空!こんな光の元で煌びやかな小川で泳いだ後のハンケチを天日干ししましょう♪
どこにあるか分かるかな??(右のはじにあるよ!)
さぁて!午後になったら取りに行かなくちゃ…それまではお昼寝してよーーーっと………
スピースピー……
グーグー……
チュンチュンチュン…
あーーーよく寝たぁぁ(1週間後)
いや、まじ。まだあったんだねって思いました。この山、猿が出るので取られてしまったらと不安に思いながら1週間過ごしていました。じゃあ取りに行けよ。
いやでもカッピカピになっていましたが、本当に綺麗でいい匂いで最高の出来でした。苦労さを知ることができて良かった。心から思います。
帰ったら即洗濯籠にいれました。このハンカチは二度と使いません。
得たもの
- 感謝の気持ち
- いいにおいのハンカチ
失ったもの
- 一個のハンカチ
俺
- る浪人チンチン
⑤その他 (まとめ)
時は立ち、それから僕はいろんなことをした。と言っても、金がない(お小遣いも無くなった)ので遠くにもいけないし、バスも1日に数本しか来ない。
一日中川を眺めたり、山に登ってずっと単語帳を読んでいるだけだ。それでも朝飲むコーヒーを選んだり、前歩いた道に新しい花が咲いていたりするだけでも楽しいと思うようになった。絶望してばかりの時と違い、世界が変わって見えた。
道に落ちてる缶を捨てると心が洗われるような気がする。正しいことをしてるようで自分の肯定感が上がるのだ。最もこんなことをしたからと言って自己満足に過ぎないのだが、それでもこの行為は自分に足りない何かを埋めてくれる気がする。
心も穏やかになってきた。
大学生になって過激な生活を送るより、むしろこのままの方がいいかもしれない。とさえ思うようになってきた。
時は全てを癒してくれる…そんな訳ではないが、時でしか癒せないものも少なからずあると思う。
この経験ができて僕は幸せではないか。
エスカレーターに乗って順調に人生を歩むより、1人で自己を見つめてこの一年過ごそうと思う。
遊び半分で川に流れた私のカケラは今どこにあるか分からない。海に流れるのか、川に留まるのか、誰にも分からない。ただ、流れは確実に上から下な訳で。どんなに遅い速度でも下へ向かい、逆らうことなどなく進んでいく。これは私達の人生でないか。
早い流れに乗るカケラも、遅い流れに乗るカケラも、海に流れるカケラも、川に留まるカケラも。どれが「正解」でどれが「良い」だとか、分からない。
すぐに大学は行くのが「良い」、浪人するのが「悪」なんて事はないのだ。
18年しか生きていない私は若さ故の焦りに多数派を正義としてしまった。そうではなく、現在をしかと受け止め、自分にとって最善の方向へ向かい続けるために努力することが大事だと思う。
私は今日あげた意味不明の行動を通して、こうした教訓を得られた。
一見意味不明な行動も何か大事な意味を持つ。世間では遠回りとされる浪人も、何か得られるものがきっとあるんだろう。
そう、それと同じで川に漂う私のえちえち汁は、魚に食べられたり、苔の栄養になったり、魚を孕ましたり……
って、え?
まいど!!!!